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採用に際しての注意点

 私自身の性格を分析してみますと、何事にも早めに結論を出し、また心配症の為、リスクに対しては早め早めの対策をとっています。
 ですから、問題点は大変なことになる前に、小さな芽のうちに摘み取らないと気が済まないように感じます。

 スタッフとのいい関係の要因を考えていく時に、これらのことがいい方向に回っているのです。
 ここ何年間か、スタッフのことで大きく悩んだことがないくらいに、いいスタッフに恵まれています。
 本当にありがたいことですが、その秘訣を分析してみて、いくつかの点で注意していることを挙げてみます。

1.早めに採用の準備をする

 物事は、ギリギリの切羽詰まった状況で手を打ったのでは、手遅れの場合が殆どなのです。
 早めに求人募集を出して、辞める時期より早く決まってしまうと、勤める人が重なって、人件費が無駄になると考えるから、どうしてもダブル時期が少ないようにギリギリでの求人募集になってしまうのです。

 確かに余分な人員がいると、お金が無駄に使われるようでイライラするかもしれませんが、望まないタイプの人間に入社されて、その後何年も悩まされるよりも、希望の人材が来るまで、早めに受け入れ体制を取っていて、「この人はいい」と思える人を採用することが絶対にお得なのです。
 いい人材は教育によって育てられるのではなく、採用の時点で9割方決まってしまうと考えるべきでしょう。

2.早めに結論を出す

 私は試用期間中に解雇することが結構あります。
 私だって解雇したくて解雇している訳ではないですが、人間性に問題があったり、能力的に極端に劣るタイプの人には、早めに辞めてもらうようにしています。
 人間には向き不向きがあって、どう頑張っても無理なこともありますし、その人の性格的な問題は絶対に変えることはできないのです。

 その人を全否定する訳ではないですが、私にはその人を使いこなせないと結論づけたら、早めに辞めてもらうようにしています。
 この解雇のタイミングは、後になればなる程こじれてくるので、早めの結論を出しています。
 こういう解雇もあり得るので、1の早めに採用の準備をすることが大切になってくるのです。

3.今いるスタッフを大切にする

 今までにいいスタッフがそろっていても、悪いスタッフが入ってくれば、あっという間にスタッフの雰囲気は悪くなります。
 「悪貨は良貨を駆逐する」という諺がありますが、問題のある社員を入れてしまうと、今まで作りあげてきたクリニックのいい雰囲気が一変してしまうことになるのです。

 今までの社員がいたから、クリニックはやってこれたのですから、その人達に新しいスタッフを本採用するかどうかの意見を聞いて、今までのスタッフを大切にしている姿勢を見せることが、今後もそのクリニックの為にがんばろうという気持ちになってくれるのです。

4.院長の考え方、クリニックの方針を事前に知らせておく

 新しく勤務する人にとって、そのクリニックがどういったクリニックなのかが分からないことは、とても不安です。
 雇う方にしても、勤務した後に、簡単に辞められたりしても困りますので、院長の考え方や、クリニックの方針をホームページや口答、文書、なんでもいいので、十分に理解してもらった上で勤務したいかどうかを判断してもらった方が、後々楽なのです。

 いいことばかりを言って、甘い考え方の人に勤めてもらうよりは、初めにきちんとした医院の姿勢を示しておいて、それなりの心構えで入社してもらった方がいいのです。
 鉄は熱いうちに打った方がいいのです。


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