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ブリッジ・入れ歯について

 ブリッジと入れ歯は歯がなくなったところに行う治療法です。インプラントとは違って外科的な処置がなく、早く完成までいけるのが最大の利点でしょう。通常の状態ではどちらもインプラントより、多くの面で劣る治療法ですが、インプラントが不可能な方はこの2つからの選択となります。

 ブリッジ入れ歯も古くからある治療法で新しいインプラントに比べて軽視されやすいものですが、性能的に劣るからこそきちんとした技術ときちんとした管理が大切です。

★ブリッジ

ブリッジイラスト
  保険の3本ブリッジ

 ブリッジは歯がなくなったところにダミーの歯を置き、それを残っている歯にかぶせものをして連結する治療法です。最も単純なものに3本ブリッジがあります。3本ブリッジは歯がないところの両隣をかぶせて、中央をダミー歯でつなぐ方法です。他にももっと複雑なブリッジがあります。

<ブリッジの難しい点 正しいブリッジとは>

 ブリッジは昔からある治療法で、どこの医院でも受けられる治療法です。ただし、だからといって決して簡単な治療法ではありません。

1.精密な技術が必要

 かぶせものをする際には、土台の歯を形態修正して型をとって作ることになります。この形態修正ををきれいに行わないと、1本の歯でもきれいに入ることはありません。ブリッジとなると、精密な形態修正を同時に何本も行います。これをきちんとできる技術がないと、良いブリッジは入りません。

 その技術がないまま作られたブリッジは往々にして、つじつま合わせでどんどん削って無理やり入れることが多いようです。そのようにして入れたブリッジは削ったすきまに菌をため込むことになるので、将来的には必ず『虫歯の原因になる』か『歯がグラグラしてくる原因になる』ことになります。

不適1写真   不適2写真
矢印部分に段差(すきま)がある 虫歯や歯周病を招く
適合良好写真
矢印部分に段差のないブリッジ 持ちが良い

2.しっかりとした咬み合わせの知識が必要

 幸いきれいにブリッジが入っても、咬み合わせが悪いと問題が起きてきます。食事中や寝ている間に、顎はいろいろな方向(上下左右・ななめ方向)に動きます。そうやって動くときに咬み合わせが悪いと、ブリッジに常に変な力がかかってしまうことになります。

 そのようにして入ったブリッジは『外れやすくなる』か『歯がグラグラしてくる原因になる』ことになります。また全体的な咬み合わせのバランスも悪くなります。

不適1写真   不適2写真
咬み合わせ不良で大きな圧力がかかって、ブリッジ周囲の骨が溶けている

ブリッジの治療法には、保険がきくものときかないものがあります。

・保険のブリッジ   金属と白い樹脂を使用

 前歯(上下6本ずつ計12本)は保険でも白くできます。(樹脂製)
 奥歯(上下の前歯12本以外)は銀色になります。
 ダミー歯はどの場所でも表側のみ白くすることができます。咬む面と裏側は金属です。

 ※樹脂はセラミックに比べて見た目・強度ともに劣ります。変色もしやすいです。

・保険外のブリッジ  金属使用しないものもあります

 保険外のブリッジではセラミックを使用することができるので、見ためも美しくなおかつ機能的にも良いものになります。詳しい説明は審美補綴の各項目をご覧ください。

●当院で扱っている保険外ブリッジの種類

見た目が白いブリッジ
ジルコニアブリッジ(金属未使用) 強度 大 見た目 良好 変色なし
メタルボンドブリッジ(見えないところに金属使用) 強度 大 見た目 中 変色なし
オールセラミック・E−max系ブリッジ(金属未使用) 強度 中 見た目 良好 変色なし
ハイブリッドブリッジ(見えないところに金属使用) 強度 中 見た目 中 変色あり

 ※オールセラミック・E−max系ブリッジ は状態によっては使用できない場合があります。

金属のブリッジ(機能性のみ追求)
PGA(白金加金)ブリッジ 強度 大 見た目 金属色  −
ゴールドブリッジ 強度 大 見た目 金属色  −

 ※PGAとゴールドは金属のブリッジとなります。

★入れ歯

入れ歯イラスト
   保険の入れ歯

 入れ歯は歯がなくなったところに取り外し式の人工の歯を入れる方法です。ピンクの歯ぐき部分と白い歯の部分と土台の歯に引っ掛ける部分からなります。多くの歯が失われた場合に、特に有効な方法です。

<入れ歯の難しい点 正しい入れ歯とは>

 入れ歯もブリッジ同様昔からある治療法で、どこの医院でも受けられる治療法です。大きな異物である入れ歯がお口の中で機能するには多くのクリアすべき点があります。

1.型どりが難しい

 入れ歯がブリッジやインプラントと違うのは、歯ぐき(粘膜)に支えてもらう、ということです。それは、部分入れ歯にしろ総入れ歯にしろ、歯ぐき(粘膜)まできれいな型をとる必要がある、ということになります。

 また、食事中に顎はいろいろな方向(上下左右・ななめ方向)に動きます。その際にお口周辺やお口の中の筋肉が複雑な動きをします。その動きも型に取り入れないと、お口を動かすたびに引っかかってしまい『違和感が強い』『外れやすい』原因となります。歯とその周辺のみの型取りであるブリッジやインプラントに比べると、型取りは圧倒的に難しくなります。

2.固定できない

 入れ歯は固定できません。外に出してお掃除できるという点では大きな利点ですが、固定できないということは、咬むたびにわずかにでも入れ歯が動いてしまうということを意味します。

 入れ歯が動いてしまうと、『押されて痛みがでる』『外れやすくなる』『支えている歯に過剰の負担になる』『食べかすが入りやすくなる』『食べにくい』『違和感が強い』etcといったことをひきおこします。そのため、なるべく入れ歯の動きが少ない設計をすることが大切になります。

入れ歯には保険がきくものときかないものがあります。

・保険の入れ歯  ピンクの歯ぐき・白い歯・銀色の引っ掛け部分 からなります

・保険外の入れ歯  いろいろな種類があります。(機能を求めているもの・見ためを求めているものetc)

●当院で扱っている保険外入れ歯の種類

・金属床

 薄く仕上げられる入れ歯

・フレキシブルデンチャー(ノンクラスプデンチャー)

 金属を使用しない見ための良い入れ歯

・キー&キーウェイアタッチメント

 金属の引っ掛ける部分が前から見えない見ための良い入れ歯

・マグネットアタッチメント

 磁石の力でくっつく入れ歯

・Oリングアタッチメント

 歯の根にはまり込む入れ歯

・コーヌス

 歯の根に覆いかぶせる入れ歯

・生体性シリコン

 やわらかく粘膜に優しい入れ歯(総入れ歯のみ)

・他多数

 患者様のご希望とお口の状態から判断して決定いたします。

★ブリッジと入れ歯のメインテナンスについて

 ブリッジ・入れ歯は人工物です。そのものが虫歯になることはありませんが、劣化をしたり、場合によっては壊れたりもします。そのため、きちんとしたメインテナンスをしておかないと、せっかく作った人工物も寿命が短くなってしまいます。患者様ご自身も大切にお使いください。

 現在のところ、限られた条件の下か実験以外で歯は再生させることができません。そのため、現在の歯科治療はどうしても人工の材料に頼らざるを得ません。『湿る・渇く・消化液がある・菌がたくさんいる・大きな力がかかるetc』といった口という非常に苛酷な環境で人工のものは耐えていかなければならないのです。

 私どもの努力は当然ですが、患者様にもその点をご理解いただき、治療後はしっかりメインテナンスに励んでいただきたいと考えております。


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