院長の教育方針2

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仕事と緊張感

私の本を読まれて、感想をいただいた中に「お友達になってください」というものがあり、思わず「クスッ」と笑ってしまいました。
相手も冗談で書かれたとは思うのですが、私と友達になれば、矯正や経営へのアドバイスが、いつでももらえると思われたのではないかと推測されます。

この気持ちは、私も他の有名な人に対して同じような気持ちがない訳ではないですからとても理解できます。
しかし現実には、友人や親子など、親しい間柄においては、なかなかきちんとしたアドバイスができないものなのです。

親しい間柄においては、お互いに甘えや遠慮や慣れあいが入って、理想的な関係が築きにくいものなのです。
他人様には、お金をいただいて、それに見合った情報やサービスをお返ししなければ苦情やトラブルに発展しますが、親しい関係においては、そういう緊張感はないので、心のどこかに甘えがでてしまうのです。

それは家族の治療をする時や、身内に勉強を教えたりする時にも生じるのではないでしょうか。
仕事をする時のこの緊張感は、過度になるとストレスになりますが、ある程度はなくてはならないのです。

この緊張感がなくてリラックスし過ぎた状態では、仕事はなあなあになってきて、ミスも出てくるのです。
スタッフとの関係においても、仲良くなることは悪いことではないですが、スタッフがリラックスし過ぎている場合には、院長が意図的に緊張させる必要が出てくるのです。

まずは相手を受け入れ認めてあげる

ここに1人の不良がいます。俗に言う札付きの悪で誰のいうことも聞くようなタイプの人間ではありません。
この人を本気で更生させようとするときには、どうすればいいでしょうか。

まず最初にやるべきことは、彼の今を受け入れて認めてあげるということです。
自分がその人と同じ境遇だったら同様のことをしたかもしれませんし、何かしら、その人を受け入れる点を見つけて認めてあげることからしか物事は始まらないのです。

人間は、自分を受け入れて認めてくれない人には心を開くことはありません。
この原理原則は職場の人間関係や、家族との人間関係、友人との人間関係全てに当てはまることなのです。
類は友を呼ぶというのは、似た者同士は無意識下で相手を認め合っているからいい関係を長く続けられるのです。

成功している人間同士が、人脈として続くのはお互いを認め合っているからなのです。
スタッフや子供に対して、経営者や親のレベルから見れば相手を認めることは難しいですが、自分がスタッフや子供の目線まで降りてみれば、認めてあげられる点は発見できるはずなのです。

言葉で言うのは簡単ですが、相手のレベルまで自分を落としてあげて、何かが出来るのが普通ではなく、できないのが普通だという見方で相手を認めてあげることで相手は少しずつ自分に心を開いてくれるのです。
全てのスタートはここからなのです。

結果論で人を評価してはいけない

社会に出てからは、結果ですべてが判断されます。
いくら頑張っていても結果が伴わなければ、他人は評価してくれません。
しかしこれは他人の評価であって、自分の中では賞賛される失敗と意味のないただの失敗に分けることができます。

賞賛される失敗とは、攻撃的に考えてトライした失敗で、明日に生かせられる失敗です。
一方、意味のないただの失敗とは「人に言われたからやっただけだ」とか自分がしたことを他人のせいにしたり、自分から進んで何かにチャレンジしたものではなく、結果がうまくいかなかったことばかり考えて、後ろ向きな考え方の失敗です。

特に女性に多いように感じますが、終わった結果について「○×するんじゃなかった」とか「○×にしておけばよかった」と後悔ばかりする人がいます。
終わった後に結果論で会話をしても、何もプラスになることはないのに、失敗したことを2倍、3倍にも意味のなかったことにする人がいます。

そういう人と会話をしていますと、こちらも実際に生じた失敗の何倍も疲れてしまいますが、その人の性格だから私がどうしようもありません。
しかし部下を持つ以上は、上に立つ人間はできるだけ結果論で人を評価するのではなく、その過程や部下の考え方を重要視するべきです。

それが前向きな考え方や頑張った上での失敗なら、むしろ褒めてあげるべきですし、次に好結果に結びつくよう励ましてあげるべきでしょう。
上に立つ人間は、決して結果論で言葉を発してはいけないことは、心に留めておくべきでしょう。
難しいことではありますが…………

1段ずつ登らせる

人を変えるということは、簡単なことではありません。
自分でさえなかなか変わらないのに、他人様を変えることが簡単なはずがありません。
そもそも、他人様に変わってほしいというのは自分のエゴから発生しているということを素直に認めて、相手に変わってもらうためには、自分の労力はいとわないという覚悟が必要になってきます。

相手を受け入れて認めてあげて、心を開いてくれたとしても、それはスタートに立っただけですから、ここから少しずつ変えていく行為が始まります。
その際に注意するべきことは、相手が出来ることを1段ずつ確実に上らせていくということです。

自分の求めるレベルがどんなに高かろうと、そんなことは関係ないのです。
特に今まで自分を変えようと考えていなかった人には、とにかく1段登ったらそのことをほめてあげ、やれば出来る自信をつけさせることが大切なのです。

何事においても、ゼロから1にする行為が一番大変なのです。
「自分は変われるんだ」と言う自信が持てるようになれば自力で自分を変えるようになってきます。
こんなペースだと、自分の望むレベルにいつ到達するんだと言う焦りが出がちですが、一旦動き始めれば物事には加速がついてきますので、心配は要らないのです。

今まで、一段でも階段を登ったことが無かった人は、これまでに登れない理由ばかりを考えていたはずです。
それが2段、3段と階段を上がっていくうちに自力で登れることに気づき、登り方を考える習慣ができてくるのです。

今までできない理由を考えていた思考回路が、出来る理由を考える思考回路に変化してくれば、その人の変化、成長には加速がついて、アドバイスの量も大幅に減ってくるものなのです。
とても地道な作業ですが、初めの一段を示してできたら褒めてあげるということがリーダーとして大切なことなのです。

短所を直すよりも長所を伸ばせ

世の中には、無理なことでも頑張れば、さもできるかのように言っているのをよく感じます。
私の父は、私を達筆な字の書ける人間にしたくて、習字を習わせたり、自ら指導してくれたりしましたが、私の書く字は決してうまくありません。

いくら教わっても、私の中に達筆家になりたいという欲望がないのですから、絶対に達筆にはなれないのです。
同様に、私の奥さんは私に洋服のセンスを身につけさせようと、いろいろアドバイスしたりしますが、私の中に服装に対する興味がないのですから、私の中に洋服に対して今の気持ちが消えない限り、一生かかっても奥さんの望むセンスを、私が身につけることはないでしょう。

話し方も同じです。私は早口で声が高いのに、ゆっくり低い声でしゃべろうとしたり、話し方教室に通ったこともありましたが、結局、全然、意味がありませんでした。
自分が、心の底から本当にそうなりたいと望み、24時間そのことを考え続ければ、もしかしたら、そうなれたのかもしれませんが、人間は、嫌なことを頑張るよりも、得意なことで頑張る方が、同じ努力で2倍以上の効果が違ってくるのです。

例えば字が汚くて、人からバカだと思われるのが嫌なら、その分勉強して、いい学校に入れば誰もバカだとは思いません。
洋服のセンスがないのなら、頑張って働いて、ブランド物を買って、センスがないのをブランドで隠すなり、大きな家でも買って、洋服のセンスはないけど、こんなに成功しているんだと、堂々としていればいいのだと思います。

早口で高い声で仕事のできない人間のように思われるのならば、話す内容をじっくり練ってコンテンツの素晴らしいことを話せばいいことなのです。
短所を直すことは苦痛ですが、得意なことを伸ばすのは楽しいものなのです。
人間誰しも、持って生まれた能力に差があるのは仕方のないことなのですから、短所に目を向けるよりも長所を伸ばしていけば、いつの間にか短所が長所をよりひきたててくれるようになってくるものなのです。

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